セミナー」カテゴリーアーカイブ

第24回KG-RCSPセミナー

「維新支持の分析」(善教将大・関西学院大学)

【日時】2019年11月22日(金) 15:30~17:30
【場所】関西学院大学(上ヶ原キャンパス)図書館ホール(関西学院大学図書館B1F)
【発表者】善教将大(関西学院大学法学部・社会心理学研究センター研究員)

【概要】2019年4月に行われた大阪市長選と大阪府知事選の結果は、維新の強さを改めて見せつけるものだった。大阪府知事だった松井一郎が大阪市長選に、大阪市長だった吉村洋文が大阪府知事選に出馬するという異例の戦略に対して、多くの識者やメディアは批判を浴びせた。しかし結果は、両選挙ともに維新の候補者が勝利するというものだった。全国的には支持率は低く、それほど選挙に強いわけでもない維新がなぜ関西圏、特に大阪では多くの有権者に支持される政党となっているのか。本報告では、まず、これまで報告者が行ってきた維新支持に関する実証研究をまとめた『維新支持の分析:ポピュリズムか、有権者の合理性か』(有斐閣、2018年・第41回サントリー学芸賞受賞)の内容を紹介しながら、維新が「大阪」の代表者として認識されていることが支持される理由として重要であることを指摘する。その上で、報告者が2019年5月に実施した意識調査の分析を通じて、自民支持層の「票割れ」などにもふれつつ、維新が支持される理由を改めて検討していく。​

■ 懇親会(18:15~)も西宮北口周辺で予定しております。ぜひご参加ください。
懇親会のみの参加も歓迎いたします。
■ 懇親会参加人数把握のため、以下のフォームから【11月15日(金)までに】事前登録をお願いします。なお、研究会自体には事前登録がなくても参加可能です。

https://forms.gle/ks8TL1K9rHohcNDv6

第23回KG-RCSPセミナー/第36回政治コミュニケーション研究会

夏だ!調査だ!!実験だ!!!

今回のセミナーは、小林哲郎氏(香港城市大学)および稲増一憲(関西学院大学)が、メディア・コミュニケーション研究の新しい知見をそれぞれ発表する、2本立ての構成でお送りします。個々の知見に加えて、日本のメディア・コミュニケーション研究をめぐる総合的なディスカッションを行うことができればと思います。学問分野を問わず、関心のある方のご参加をお待ちしています。

【日時】2019年7月26日(金) 14:30~17:45
【場所】関西学院大学(上ヶ原キャンパス) E-102教室

【発表者】小林哲郎氏(香港城市大学)
【発表言語】日本語
【タイトル】党派的な選択的接触の境界条件:文化とアイデンティティの観点から
【概要】党派的な選択的接触はアメリカを中心とする政治コミュニケーション研究では繰り返し報告されており、オンラインエコーチェンバーや政治的態度や感情の極性化の一因として考えられている。しかし、アメリカ以外の文脈では党派的な選択的接触は必ずしも強く見られていない。本報告は、文化とアイデンティティという2つの要因に注目し、党派的な選択的接触の境界条件を明らかにすることを目的とした一連の研究を紹介する。まず、擬似オンラインニュースサイトを用いてアメリカ、日本、香港で行われた比較文化研究では、アメリカでは選択的接触が強く見られるのに対して、香港では比較的弱く、日本では見られないことを示す。次に、香港における一連の研究から、香港人という単一アイデンティティを持つ人は選択的接触を示すのに対して、香港人と中国人のデュアルアイデンティティを持つ人の間では選択的接触は見られないことを示す。さらにこのアイデンティティによる差異は政治的なソーシャルメディア利用が態度と感情の極性化に及ぼす効果を調整しており、デュアルアイデンティティを持つ人はソーシャルメディアを政治コミュニケーションに利用するほど、政治的態度や感情が「非極性化」することを示す。これらの一連の研究を通して、アメリカにおける研究の強い影響を受けて「定見」となりつつある党派的な選択的接触の普遍性について議論したい。

【発表者】稲増一憲(関西学院大学)
【タイトル】自他への社会的影響の認識の差異:マスメディアの第三者効果研究の新展開を目指して
【発表言語】日本語
【概要】人間が他者に対するメディアの影響力を自身への影響力と比べて過大視するマスメディアの第三者効果の存在は、メディア・コミュニケーション研究において、たびたび確認されてきた。一方で心理学においては、このような自他への社会的影響の認識の差は、マスメディアだけでなく対人的コミュニケーション等においても見られる一般的な現象として捉えられている。しかし、いずれの分野においてもなぜこのような現象が起こるのかについて、十分や説明が行われているとは言い難い。そこで本研究は、自他への社会的影響の認識の差をもたらす要因を探るべく、複数のWeb調査によって検証を行った。まず、有力な説のひとつとされてきた自己奉仕バイアスに基づく説明については、自尊心や自己愛と自他への社会的影響の認識の差に相関が見られず、社会的に望ましい情報について自己への影響力を過大視する第一者効果も再現されなかったことから、少なくとも日本においては成り立たない可能性が示唆された。また、政治的意見についての家族・学校教育・他者との会話・インターネット、およびマスメディアについての自他への影響力の差の認識を測定したところ、マスメディアの影響力の差の認識のみが他の情報源より大きかった。これらの結果は、一般的な自他への影響力の認識の差とマスメディアの第三者効果特有の部分を弁別した上で、それぞれをもたらす要因についてさらなる検証を行う必要性を示している。

■ 懇親会(18:30~)も西宮北口周辺で予定しております。ぜひご参加ください。
懇親会のみの参加も歓迎いたします。
■ 懇親会参加人数把握のため、以下のフォームから【7月19日(金)までに】事前登録をお願いします。
なお、研究会自体には事前登録がなくても参加可能です。
https://forms.gle/7ZFd4XxCLr6azT7P6


いずれのセミナーについても活発な意見交換を行うことができました。小林さん、ご参加下さった皆様、ありがとうございました

第22回KG-RCSPセミナー

「Qualtrics+Rによるコンジョイント分析」(宋 財泫氏・早稲田大学)

【日時】2019年2月20日(水) 13:00~17:30

【場所】関西学院大学西宮上ケ原キャンパス社会学部202号教室

【発表者】宋 財泫 (ソン ジェヒョン)氏(早稲田大学高等研究所)

【題目】 Qualtrics+Rによるコンジョイント分析

【概要】 近年、社会科学においてコンジョイント分析(Conjoint analysis)が広まりつつある。マーケティングなどの一部の分野で使われてきたコンジョイント分析だが、数個の選択肢から一つを選ぶ行為は、マーケティングだけでなく、社会科学全般との親和性が高い。また、調査観察データに基づく研究で指摘されてきた「社会的望ましさバイアス(Social Desirability Bias; SDB)」を最小化しながら仮説検定ができる点は、コンジョイント分析の強みである。本セミナーではコンジョイント分析について簡単に紹介し、Qualtricsを用いたコンジョイント実験の実施とRによる分析の実行と解釈について解説する。

参加をご希望の方は2月13日までに、以下のアンケートフォームを通じてご登録ください。
https://kwanseisocpsy.au1.qualtrics.com/jfe/form/SV_bIwQLKS9iEbYrat

なお、当日ノートPCをお持ちで、関学LANやEduroam等を用いたインターネットアクセス、およびQualtricsアカウントをお持ちの方に対しては、コンジョイント実験やRによる分析について実習に参加していただく予定でおります。それ以外の方についても、もちろんセミナーへの参加は可能ですが、ゲストアカウントの発行等はできませんので、当日の実習はできません。予めご了承ください。

セミナー終了後に発表者を囲んで研究交流会を開催します.ご参加希望の方は,2月13日までに稲増(k-inamasu[at]kwansei.ac.jpまでご連絡下さい.


セミナーと研究交流会は,無事盛会にて終了いたしました.宋先生,ご参加下さった皆様,ありがとうございました.