月別アーカイブ: 2019年4月

論文掲載決定

センターメンバー3名の共著による以下の論文が『社会心理学研究』に掲載されることが決まりました.

稲増一憲・清水裕士・三浦麻子 (2019). 評定尺度法の反応ラベルによる影響の補正:公的組織への信頼に関する社会調査を題材として 社会心理学研究, 35(1).

本研究は、東日本大震災が公的組織への信頼にもたらした影響の検証を通じて、評定尺度法において、反応ラベルが異なる2種類の調査で得られた値を比較可能にする方法を提案する。震災をまたぐ世界価値観調査とアジアン・バロメーター調査においては、いずれも「自衛隊」「警察」「裁判所」「テレビ」「政党」「国会」という6つの組織への信頼が測定されているものの、評定尺度の反応ラベルが異なる。そこで本研究は、この影響をベイズ統計モデリングによって補正することで、信頼の変化について検証した。その結果、「自衛隊」への信頼が上昇したのに対して、「裁判所」「テレビ」「政党」「国会」への信頼が低下したことが明らかになった。本研究が示したような統計モデリングを用いた社会調査データの補正は、震災の影響の検証に留まらず、短期的あるいは長期的な社会の変化について検証する際に有効である。

この研究は,マスメディアへの信頼の測定にワーディングがもたらす影響を大規模社会調査データとWeb調査実験の分析を通して明らかにした稲増・三浦(2018)を発展させ,それを統計モデリングにより補正する手法を提案するものです.著者最終稿とマテリアルを PsyArXiv からどなたでも閲覧・ダウンロードいただけます.

新体制のお知らせ

2019年4月1日より,以下の通りセンター運営体制が変更となりました.

センター長:稲増一憲(社会学部教授)
センター副長:清水裕士(社会学部教授)

センター長就任挨拶(長い)はこちらをご覧下さい.

2018年度までセンター長を務めた三浦麻子は,大阪大学大学院人間科学研究科に移籍しましたが,引き続き客員研究員として活動に関わります.

今後ともよろしくお願いいたします.