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2018年09月12日 16:54

第21回KG-RCSPセミナーを,下記の通り開催します.

【日時】2018年11月9日(金) 15:30~17:00
【場所】関西学院大学西宮上ケ原キャンパスF102教室
【発表者】Dr. Takeshi Hamamura(浜村武 氏)(Curtin University, Perth, Australia) https://tiny.cc/thamamura  
【タイトル】ビッグデータと社会・文化心理学
【概要】ビッグデータの分析は、膨大なデータを駆使することで既存の研究活動を活発化させ、さらには従来の社会科学の研究手法では難しかった研究課題を可能としうる。ビッグデータ分析そしてデータサイエンスの発展は、社会・文化心理学の研究にどのような効用をもたらすのであろうか。このプレゼンテーションではまずビッグデータを用いた社会・文化心理学の代表的な研究事例をレビュー。そして文化心理学の中でも特に文化の変遷の研究におけるビッグデータの分析の効用について、我々が行なっている研究を例として詳しく考察する。具体的にはビッグデータを用い集団間関係の変遷(研究1)そしてanxietyの長期的な変遷(研究2)を分析する試みをご紹介する。

ご参加に際し,事前連絡は不要です.
セミナー終了後に西宮北口付近で開催する懇親会に参加をご希望の方は,三浦(asarin[at]kwansei.ac.jp)にご連絡下さい.

2018年07月02日 11:48

第20回KG-RCSPセミナーを,下記の通り開催します.ご参加に際し,事前連絡は不要です.

【日時】2018年7月26日(木) 16:00~17:30
【場所】関西学院大学西宮上ケ原キャンパスF103教室
【発表者】小林哲郎 氏(香港城市大学)
【タイトル】サッカーとナショナリズム
【概要】スポーツの国際試合はナショナリズムや愛国主義を少なくとも短期的に高める要因となりうる。特に、観客や選手によって政治的なアピールが行われる場合には、国家間や民族間の対立的感情が煽られる危険性もある。本発表は、日本人の成人を対象に2015年に実施された、サッカーの国際試合における勝ち負け、相手の強さ(格上vs.格下)、政治的文脈の有無のそれぞれを操作したサーベイ実験の結果を紹介する。従属変数はナショナリズム、愛国主義、ナショナルプライドである。分析の結果、サッカーの国際試合はナショナリズムの先行要因になり得るが、その効果は相手国や勝ち負けに依存することが示唆された。

※本研究は、Christian Colletさん(国際基督教大学)との共同研究です。

2018年06月07日 07:09

KG-RCSP合同ゼミは,異なる学部の複数のゼミが集い,メンバーの研究発表と外部ゲストの講演を交えた,「多様性と類似性の相乗効果」の場です.毎回,ゼミメンバーの発表に加えて,興味深い研究をしておられる研究者をお招きして講演もしていただいています.

聴講・議論への参加はゼミ内外,学部生/大学院生/職業研究者等々を問わずどなたでも歓迎します.

日時:2018年8月11日(土) 13時~17時半(予定)

場所:関西学院大学西宮上ケ原キャンパス F104講義室


第1部:ゼミメンバーによる発表

私のベストリサーチ(稲増一憲・小川洋和・清水裕士・三浦麻子)

各ゼミの指導教員がこれまでに行った研究の中から,何らかの基準で「これぞベスト」と思うものについて,それがなぜそう言えるのか,そこから自分が何を得たのか,などを語ります(質疑含めて各40分)

第2部:招待講演

三船恒裕氏(高知工科大学) 
内集団バイアス研究の古典から最先端の学際研究まで:私の研究歴と共に

「内集団バイアス」というのは、多くの社会心理学研究者にとって、教科書に載っている「古典」であり「終わった」研究だと思われているかもしれない。しかし近年でもPsychological BulletinやJPSPなどの心理学のトップジャーナルに掲載されるだけでなく、ScienceやNatureさえも賑わすような最先端の学際的な研究分野となっている。その背景にはTajfelマトリックスから経済ゲーム実験へという方法論的変革と、協力の進化の問題との結びつきという理論的発展がある。本発表では社会的アイデンティティ理論から閉ざされた互恵性理論へという理論的変遷と、外集団攻撃の謎という近年注目されている問題を、私が実施してきた実験を中心に説明する。説明に際しては、私が研究を始めた頃には既に「やり尽くされた感」があった内集団バイアス研究に対して、どのようにして新しい研究を開拓していったのか、その発想や思考の背景も紹介したい。

2018年05月03日 08:34

以下の第455回関西社会心理学研究会(兼 第19回KG-RCSPセミナー) を共催します.

日時:5月26日(土)14:30〜17:30
場所:関西学院大学大阪梅田キャンパス1005教室
※アプローズタワー10階 https://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001746.html

タイトル:放射能リスクへの態度は変わったのか
発表者:池田功毅、中西大輔
共同研究者:横田晋大、井川純一、平石界(社会心理学研究センター客員研究員)

詳しくは研究会のWebサイトをご覧下さい.
https://sites.google.com/site/kansaisocpsy/updates/ksp455th

2018年01月26日 07:25

2016年から半期に1度,3回にわたり開催してきた小川・三浦合同ゼミを,今回からKG-RCSP合同ゼミとして規模を拡大して開催することになりました.異なる学部の複数のゼミが集い,メンバーの研究発表と外部ゲストの講演を交えた,「多様性と類似性の相乗効果」(Miura & Hida, 2004)の場となることを狙っています.聴講参加はどなたでも歓迎します.

日時:2018年3月8日(木)13時~18時(予定)

場所:関西学院大学西宮上ケ原キャンパスF号館104教室

第1部 13:00-15:00 ゼミメンバーによる研究発表

志水裕美(社会学部社会心理学専攻分野・清水ゼミ・次年度大学院前期課程進学予定)

「社会的経済地位と怒り表出のメカニズム」

本研究は怒り表出のメカニズムを明らかにすることを目的とした。特に社会的経済地位に注目し、心理的特権意識の媒介効果を調べた。従属変数に4つの怒り表出方法(感情的攻撃、嫌味、表情・口調、いつもどおり)を設定した。電車などで怒りを表出する公的条件と友人や家族に対して怒りを表出する私的条件に分けて分析を行った。結果、両条件において社会的経済地位が高いと心理特権が媒介して感情的攻撃と嫌味表出をする傾向があることが明らかになった。さらに公的条件において心理特権と怒りの程度に負の相関があったことから、心理特権が怒り表出の正当性評価を高めている可能性が考えられる。

北川茉里奈(社会学部社会心理学専攻分野・稲増ゼミ・次年度大学院前期課程進学予定)

「メディアの中の他者の意見 -なぜ報道番組においてコメンテーター・エグゼンプラーが重宝されるのか-

人々はメディアから直接態度に働きかけを受けるわけではなく、対人的影響に因る部分が大きいとされてきた。それでは、メディアに出演しながら自身の意見を述べるコメンテーターや、報道番組に挿入される街の声(エグゼンプラー)はどのように捉えられているのか。Web調査の結果、芸能人コメンテーターは身近な他者と同様に捉えられており、また政治知識の少ない人は芸能人・専門家を問わずコメンテーターに対して好意的であった。さらに実験を行ったところ、人々が生活の中で情報を得られない間接経験争点において、コメンテーターやエグゼンプラーが意見形成に影響を及ぼすという可能性は示唆されたが、結果は統計的に有意ではなかった。メディアの影響か他者の影響かということが安易に二分できないこの時代において、両者の効果を再検討する必要があるといえる。

清水千景(文学部総合心理科学科・小川ゼミ・次年度大学院前期課程進学予定)

「色および情動による時間知覚への影響」

本研究では、時間知覚に対する色の効果が情動によって変化するかを明らかにすることを目的とした。実験1では、男性のみが赤色刺激の呈示時間を青色刺激よりも長く評価することを示した先行研究(Shibasaki & Masataka, 2014)の再検討を行った。その結果、先行研究とは逆に、青色刺激に対して赤色刺激よりも呈示時間を長く判断することが示された。この研究間の矛盾が刺激に対する情動反応によるものではないかと考え、音楽による情動操作を行い時間知覚に対する色の影響を検討する実験2を実施した。その結果、時間判断への色及び情動の影響は認められなかったが、特定の呈示時間でのみポジティブ曲条件では赤色刺激、ネガティブ曲条件では青色刺激に対する反応時間に影響が認められた。この結果は、色および情動が時間判断に関わる何らかの処理に影響を与える可能性を示唆している。

Intermission 30分

鳥山理恵さん(東京大学大学院医学系研究科)

「心理の学生さんたちをチアアップするお話」

2012年秋、文化心理屋さんを目指していたはずの「私」が思いがけずT大医学部精神科での思春期児童のメンタルヘルス大規模調査に関わることになった経験を元に、「医師にあらずんば人にあらず」を地で行くお医者さんたちに囲まれる日々の葛藤の中、他分野の研究者の人たちとの共同作業を通じて気づいた「実験心理屋さんの強み」についてお話できればと思います。
また、現在第3期調査まで進行中のコホート調査の概要についてもご紹介させて頂きます。3000人の思春期のお子さん達に2年おきに調査に参加してもらう上での苦労や裏話など、気軽なノリのトークにできればと思います。
(このトークは一部フィクションであり実在する人物・団体等とは関係ないかも知れません)。

第2部 15:20~17:20+α

高橋康介さん(中京大学心理学部) 40分

「顔・パレイドリア・文化」

ヒトにとって顔は見慣れた刺激である。大部分のヒトは顔を認識するという行為においてエキスパートである。極めて微細な顔情報の変化を読み取り、顔の背後にある個の有り様を認識する。一方、パレイドリア現象では明らかに顔ではないモノやパターンが、どれだけ頭では否定しようとしても、否応なしに顔に見えてしまう。ただそう見えるだけでなく、その背後に個など存在しないにも関わらず、見えてしまった顔が、個と対峙する者として我々を規定し、行動に影響する。パレイドリア現象とは何なのか。いくつかの実験研究、文化比較研究の紹介を通して、「過剰に意味を創り出す認知」という観点から顔とパレイドリアについて考察(及び妄想)したい。

島田将喜さん(帝京科学大学アニマルサイエンス学科) 40分

「遊び・規則性・規則」

餌付けされた嵐山のニホンザル(Macaca fuscata)のコドモの「枝引きずり遊び」は、「1つの物だけをターゲットにし、物を持つ方が逃げ手の役割になる」という相互行為の規則性を繰り返し含む(Shimada 2006; 島田印刷中)。発表者はこの規則性は、コドモたちが以下の少なくとも2つのアプリオリではありえない「規則に従う」ことの結果である、と主張する:①遊んでいるまさにその時間・空間においては他でもなく今伴われている物体だけをターゲットとする、②物体の所有者が逃げ手の役割を担う。これらの規則はその性質から、ヒュームのコンヴェンションの概念に相当すると考えられる。嵐山のように餌付けによる「ゆとり」のある生息環境は、コドモたちが社会的遊びの相互行為の中で、コンヴェンションを生成することを可能にする。

高橋・島田ご両人たちのコラボレーション

島田将喜・高橋康介・大石高典・錢琨

「フィールドワーカーから見た心理学実験と実験心理学者から見たフィールドワーク」

我々は、文化人類学と実験心理学のコラボレーションにより、さまざまな地域・文化における顔や身体表現の通文化性と文化依存性を観察、調査、実験を通して探求することを目指している。この中で、方法論や学問的背景がもたらす異分野間のコラボレーションの副産物や問題点が徐々に見えてきた。例えば実験心理学者がフィールドに入ったときの振る舞いを文化人類学者の視点で観察すること、「調査」「実験」がどこまで外部と切り離されたものと捉えるかという認識の違い、などである。本発表では、フィールドワーカーと実験心理学者が同行して調査地(タンザニア)で行った研究の実体験、実験そのものの成果や失敗を踏まえ、今後のコラボレーションへの提言を行う。

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関西学院大学社会心理学研究センターのWebサイトへようこそ.

本センターは,社会心理学およびその関連領域に関心をもつ学内外の研究者の相互交流を促進し,研究の活性化を図るとともに,学外に対して本学研究者たちの研究の可視性を高め,成果を学界だけではなく社会一般に広く還元することを目的として2015年4月に設立されました.


センターのロゴマークは「関学内のさまざまな組織に在籍する,社会心理学に関わる研究者の協同体」が一致協力してよい仕事をしよう,というコンセプトを「風車(風力発電)」に仮託したもので, studio 7839 によるデザインです.

日本社会心理学会第57回大会
日程:2016.9.17-18
会場:関西学院大学西宮上ケ原キャンパス

多数のご参加どうもありがとうございました.