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2016年05月23日 13:22
第10回KG-RCSPセミナーを,下記の通り開催いたしました.
 
【日時】2016年7月1日(金) 16:00~18:00(予定)
【場所】関西学院大学(西宮上ヶ原キャンパス) 社会学部202教室
【講演者】Dr. Jeffrey Boase (University of Toronto, 関西学院大学社会学部招聘教員)
【タイトル】Mobile Log Data And Personal Networks: A Multi-Method Approach
ソーシャルネットワークとモバイルコミュニケーションについて、従来の自己報告式に依らないさまざまな測定法が紹介され、自己報告式との比較、調査対象者のプライバシーへの配慮、国ごとのコミュニケーションスタイルの違い、膨大なやり取りを人が理解できる形に加工する方法など、多様な議論展開されました。とくに、現在進行中のプロジェクトであるE-Rhythmsプロジェクトにおける、モバイルを通じた人の人のやり取りを音声データに変換するという発想は、興味深いものでした。英語によるセミナーでしたが、Boase先生の授業の受講生やカナダへの留学に興味のある学生を始めとする学部生たちもセミナーに参加しました。
 

 

2016年05月22日 09:37
第9回KG-RCSPセミナーを,下記の通り開催いたしました.
 
【日時】2016年6月17日(金) 15:10~17:10(予定)
【場所】関西学院大学(西宮上ヶ原キャンパス) F号館 303教室
【講演者】高橋英之さん(大阪大学大学院 基礎工学研究科)
【タイトル】みえない心を感じ取る心 -ロボットを用いた認知科学的アプローチ-
他者の心を感じ取り,それに配慮した行動をとることは社会生活を送る上で必要不可欠な能力だと考えられています.その一方で,みえない他者の心というものを客観的に計測することは不可能であり,我々の脳は様々な情報を統合することで他者の心を想像しながら社会的な反応を生成します.すなわち他者に感じる心というものはすべて脳が作り出した幻想と言えるでしょう..このような他者の心の幻想性はしばしば存在しない心の知覚を引き起こします.当日は,心の幻想性を示すロボットを用いた実験事例が豊富に紹介され,さらにその議論の延長として,みえない心を感じることが我々の社会をどのよう豊かにするのか,宗教やモラル,幸福感や愛などのテーマと絡めて,縦横無尽な議論が展開されました.
2016年04月25日 07:00

第8回KG-RCSPセミナーは,第19回政治コミュニケーション研究会との共催で,下記の通り開催しました.

【日時】2016年5月27日(金) 16:00~18:00
【場所】関西学院大学(西宮上ヶ原キャンパス) 社会学部棟 202教室
【発表者】秦正樹さん(関西大学)
【タイトル】若年層における候補者選択の基準:候補者の「見た目」と「政策」に注目したサーベイ実験より
 
当日は学内外から、13名の方にご参加いただきました。私たちは選挙において候補者を評価する際、ヒューリスティクスやキューと呼ばれるてがかりを用いていることが知られています。18歳選挙権の問題が社会的な注目を集める中、本日の研究会では若者が候補者を判断する際に「見た目」というてがかりがどのように機能しているのかということを検証するサーベイ実験の結果が紹介されました。今年3月に行われた実験であり、まだまだ発展途上の研究でしたが、同じ「若者」といっても16-19歳, 20-24歳, 25-29歳では候補者を評価する過程が異なっており、たとえば、16-19歳においては、若い見た目の候補者が訴える場合には政策内容に基づいて自分の利益につながる政策を見極めることができるが、高齢の候補者が訴える場合には、政策の違いを見抜きにくくなるといった知見は、今後興味深い研究へと繋がっていく可能性があると思います。発表後の質問・コメントの時間には、社会心理学・政治学・社会学の先輩研究者の方々から容赦のない愛の鞭が飛び交いましたが、これも、研究会の醍醐味のひとつかと思います。秦先生、参加者のみなさまありがとうございました。(文責・稲増一憲)
2016年03月31日 06:57

センターメンバーによる以下の論文が『メディア・情報・コミュニケーション』誌に掲載されました.第6回KG-RCSPセミナーで紹介した統計分析フリーソフトHADに関する技術資料です.今後のご研究でHADをご活用いただいた際は,是非この論文を引用して下さい.

清水裕士 (2016). フリーの統計分析ソフトHAD:機能の紹介と統計学習・教育,研究実践における利用方法の提案. メディア・情報・コミュニケーション研究, 1, 59-73.

HADはMicrosoft Excelで動く心理統計分析用のソフトウェアであり,基礎的な分析から,多変量解析まで数多くの分析をGUIで行うことができる。HADはWebからソフトウェア,操作方法についての資料が無償で利用可能であるので,学生や大学教員などが研究や教育現場で活用することが期待できる。本論文では,HADの分析機能の紹介に加え,HADを統計学習ツール,統計教育ツールとしての活用方法と機能について紹介した。最後に,HADによる研究活動における探索的分析ツールとしての利用方法の提案と,利用上の注意点について論じた。

キーワード:心理統計学,フリーソフトウェア,HAD,統計学習,統計教育

2016年03月28日 11:48

センターメンバーによる以下の論文が掲載された「社会心理学研究」が公刊されました.

稲増一憲・三浦麻子 (2016). 「自由」なメディアの陥穽:有権者の選好に基づくもうひとつの選択的接触. 社会心理学研究, 31(3), 172-183.

有権者に多くの選択肢を与えるインターネットの普及は、党派性に基づく選択的接触研究への注目を高めたが、実際には党派性に基づきメディアを選択する者は少ない。一方、選択肢の増加に伴う偶発的・副産物的ニュース接触の減少により、娯楽・ニュース志向という有権者の選好が直接接触に反映され、政治・国際ニュースについての知識の差が拡大する選択的接触については、党派性を持つ有権者が少なくとも起こる。本研究は、この選択的接触に注目し、インターネット上のサービスが選好に基づく知識の差を拡大するのか縮小するのかについて検証した。オンライン調査による検証の結果、選好に基づく知識の差の縮小に貢献すると考えられるのは「ポータルサイト」「新聞社サイト」「2ちゃんねるまとめサイト」、差を拡大すると考えられるのは「ニュースアプリ」「Twitter」であった。考察において、今後予想されるメディアの変化に対する本研究からの示唆が議論された。
 
キーワード:インターネット、選択的接触、メディア環境、娯楽志向、政治知識

 

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関西学院大学社会心理学研究センターのWebサイトへようこそ.

本センターは,社会心理学およびその関連領域に関心をもつ学内外の研究者の相互交流を促進し,研究の活性化を図るとともに,学外に対して本学研究者たちの研究の可視性を高め,成果を学界だけではなく社会一般に広く還元することを目的として2015年4月に設立されました.

センターのロゴマークは「関学内のさまざまな組織に在籍する,社会心理学に関わる研究者の協同体」が一致協力してよい仕事をしよう,というコンセプトを「風車(風力発電)」に仮託したもので, studio 7839 によるデザインです.

日本社会心理学会第57回大会
日程:2016.9.17-18
会場:関西学院大学西宮上ケ原キャンパス

多数のご参加どうもありがとうございました.